2016年04月14日

プロはすべての弾を外さないし、獲物以外も見ている①


告知に埋もれて動けない



イベントの通知ばかりが来る。

私はイベントを運営した経験はないけれど、身近にそういったものを主催する知人が何人かいらっしゃるので、その度に様子を伺っているのだが、常々思うことがある。

告知の量はものすごいのに、イベントの最中や、終わった後の情報が、少ない。どんな雰囲気だったのか。良かったのか。盛り上がったのか。運営含め、参加した人間は満足したのか。

ポジティブな評価を発見することができたら、現場の空気や人が自分好みだったら、次は行ってみようかな、と興味がわくのだが、公式な情報は「いよいよ始まりました!」などで更新が停止しており、想像は困難だ。その先を教えて欲しいのだが。もやもやもやもや。気になる。

実況でも、レポートでも、反省でも、得られたものでも気付いたことでも、後悔でも独白でもポエムでも何でもよい。どうだったのか知りたい。

イベントは成功したのか。失敗ってあるのか。そもそも、イベントはどうなったら成功なんだ。もし、失敗のイベントに参加した我々の気持ちは、どこへ葬られるのか、成仏できるのか。そして勢いにまかせて言わせていただくなら、いつの間にやら市民権を得ていた「ワークショップ」って何なんだ、目的は? みんな本質を理解して参加しているのか。

……そうもどかしく思い、もじもじしていると、気がつけば、別の告知が始まっていたりする。

次回の告知。来月の告知。友だちの告知。
ああ、また告知だ。と思う。

私は、ぶくぶくと口から泡を吹きながら、告知の濁流の底へと沈んでゆく。  続きを読む


Posted by 18ひきのペンギンたちデザイン事務所 at 20:51Comments(0)よいインターネット